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給食費を無償にすれば給食費未納問題なんて解決する。

くだらないこと

 今日のハフィントンポストで面白い記事がありました。タイトルは「給食費を滞納した家庭に、給食を提供しますか」仮定の話だそうですが、論旨はこのようになっています。

 

とある学校で、給食費を滞納している家庭がありました。何度か親御さんに連絡をするものの、全く反応がありません。学校にはその家庭の男の子が通っていましたが、その子に罪はないからと、学校側は給食を提供し続けていました。

 ところが、給食費を滞納する家庭があると知った親から苦情が入りました。「支払わない家庭があるということは、うちの家庭が負担しているのと同じこと。ちゃんとルールを守らせるように」との内容でした。学校側は困りましたが、笑顔の子どもを見ると給食を食べさせないということはできず、給食を出し続けていました。

 すると、数名の家庭から給食費が振り込まれなくなりました。学校側が慌てて家庭に連絡をすると、「給食費を払わなくても給食が食べられるなら払わない」と言うのです。

 また給食費を滞納している家庭の親を居酒屋で見かけ、仲間と笑いながら飲み食いをしているのを見たそうです。「家にお金がないわけではないのに滞納していることを知り、腹が立った」と言います。

 男の子は相変わらず、美味しそうに給食を食べています。「もしかしたら朝食は食べさせてもらっていないのかも」と思うと、とても給食を食べさせないということはできません。一方で、不公平感は残っています。このままでは、給食費を真面目に払っている家庭が負担している格好になります。

 さて、ここで皆さんに質問です。給食費を払っていない家庭の子どもに給食を提供しますか、しませんか。理由も添えて教えてください。

www.huffingtonpost.jp

 

 給食費を払っていない家庭の子どもに給食を提供するか否かという論争自体に意味はないと思います。理由として➀感情論によって規定されがち(私はこういう人たちを許せない等)➁経済状況によって線引きがされる(年収何万円だったらオッケー等)➂答えが出ない(倫理的基準や経済的基準が入り乱れているため) 等が挙げられます。

 しかし、この論争を通じて給食費未納問題について考えられるということは意味があるでしょう。小学校に縁がない方でないとこの問題を考える機会は与えられないでしょうから。

 

前提の整理

 給食費未納問題を考える際に、確認しておかなければならないことはいくつかあります。

 第一に、給食費は必ずあたえられるということ。小学校は義務教育であるため、そこの学区に行くとき、給食を食べることは強制されます。一種の強制性をもった制度に対し、私たちはお金を払わなければならないということですね。本当ならば、お弁当を食べたい生徒もいるかもしれませんし、牛乳を飲みたくない生徒だっているかもしれません。ですが、集団の名の下にそれは強制されるのです。

 第二に、小学生は全員に共通する時期であるということです。どんな大人であったとしても、その時期を経験せずにはいられません。等しく小学校に通い、等しく大人になっていきます。忘れてしまいがちですけれど。

 

給食費無償化こそ解決方法である

 このような一種の憎悪的対立を避けるためにはどうすればいいのでしょうか。今回、このエントリーで提案したいのは『給食費無償化』という政策的解決方法です。というのも、前提の整理でも見たように、給食とは一種の強制性を持つものであり、なおかつ誰もが通う事になるユニバーサルなものであるということだからです。給食費未納問題は給食費という費用を強制するから話がややこしくなっているのです。未払いで給食を食べていいという問題が発生し、未払いの小学生をいじめるという事態や、未払いが一人いるならと未払いを真似する親も出現します。

 もし、この政策が導入されれば、給食未納問題は発生しえません。小学生の親は対立することなく、経済貧困な家庭も大手を振って給食を食べることができ、小学生にとっても居心地のよい学校生活が待っているでしょう。

 

お金はどれくらいかかるの?

 やれ無償化だという話をすると必ず出てくる問題がこれです。「どれくらいお金がかかるの?」という質問ですね。では実際に計算してみましょう。

 現在日本には小学生が660万人います。*1その小学生一人あたりの年間給食費を算出したものの合計値が年間費用となります。年間給食費は48000円*2です。よって、3168億円となります。

 新国立競技場の費用が2520億円*3であるので、それに600億円追加することで達成することが出来る金額です。と考えるとそんなに高いハードルではない気がしないですよね。

 

自治体レベルだともう既に導入しているところもあるみたいですね。兵庫県相生市とか栃木県大田原市とか。国レベルでなくとも、自治体レベルで議論に上がってもいいのかもしれません。給食費で小学生の豊かな生活を奪うのはかなしいことですから。

 

 

 

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